真喜屋小学校

学校概要

1 地域の概要

(1) 自然環境

本校区は,源河区・稲嶺区・真喜屋区・仲尾次区の4区からなり,名護市街地からおよそ7~8kmの位置にある。校区の東側には稲嶺の集落と山があり,西の方には羽地内海とその後方に嘉津宇岳・八重岳が眺望できる。北の方には,屋我地島と東シナ海が横たわり,南側には真喜屋の山とタニュー岳があり,恵まれた自然環境の中に立地している。それらの山々の北の麓に集落が開けている。

(2) 産業

地域はかつて純農村で県内有数の米作地帯であった。しかし,経済の高度成長に伴い,農業形態が大きく変化し,米作からキビ作,さらにビニールハウスによる野菜・パイナップル・観葉植物の栽培,果樹栽培等へと移ってきている。 一方,養鶏・養豚も盛んで,山地を開墾して養鶏・養豚団地を作って手広く生産している農家もある。

(3) 社会環境

車社会がいっそう激しくなり,若年層の農業離れが著しくなってきた。また,都市化現象も進んでいる。地域の人々は,純朴・誠実・勤勉である。連帯感が強く,故郷を離れても郷里への思いは強く,県内各地で郷友会が活発に活動している。進取の気風があり,戦前は県外移住・海外移民も多く,各界での活躍もめざましいものがある。

 

2 本校の概要

本校は,明治28年10月1日に羽地尋常小学校より字稲嶺村に分離独立し,源河・稲嶺・真喜屋を校区とし稲嶺尋常小学校として創立した。

以後,校地を幾度か移転し昭和21年に真喜屋初等学校(8年制度)と改称し(校地を黒崎原に移転),源河区が分離し,仲尾次区を編入した。

明治・大正・昭和・平成と激動する時代の中で,幾多の試練に耐え,苦難の道を乗り越えてきた。中でも,太平洋戦争による痛手と混乱の中からの復興,チリ津波の被災からの復興は語り尽くせないものがある。

昭和35年のチリ津波は,真喜屋小学校の校舎を襲い,備品・関係書類等は流出してしまった。地域の人々は,それにもめげず現在の敷地(真喜屋ハジャナ森)へ移転した。

新校地での発展を願い,地域ぐるみで立ち上がり,今日のような見事な教育環境を整え,教育活動をしてきた。創立以来,5千余名の卒業生を社会に送り出している。

本校は,平成7年10月1日をもって創立100周年を迎え,今年は108年目を数える。地域の人々の教育に対する関心や期待は高く,長年の歴史と輝かしい校風・伝統を築き,今日に至っている。

創立100周年の記念事業に際しては,同窓生が一体となって教育環境整備に尽力した。昭和48年に校歌を制定。昭和50年には学校給食優良校として文部大臣賞を受賞した。現在も保護者・地域の協力・支援で,ボランティア活動や児童の健全育成活動が盛んに行われている。

また,30余年も継続してきた集団登校は,近年は交通安全面はもとより,危機管理全般的にもその意義を見直し,家庭・地域との連携のもとで実践している。

平成9年から2年間,道徳教育の実践協力校として文部省指定を受け,老人会や保護者の協力を得て「花いっぱい運動」や「クリーン作戦」等の体験活動を取り入れ,内面に根ざした道徳性の育成に努めてきた。

さらに平成13年から平成15年までふるさとをテーマにした総合的な学習の時間の研究実践を3年間重ね,自ら学ぶ力を培い,主体的に活動する児童の育成を図ってきた。

平成16年度からは,算数科における個に応じた学習指導法の工夫を通して基礎学力の向上を図るための授業改善に取り組んできたが,その間達成度テストや基礎学力検査の成績で目標を達成するなど一定の成果を残せた。

平成19年度からは,確かな学力などの生きる力を育むため,その土台となる読み・書き・計算をはじめとする基礎・基本の定着と学習を支える力の育成を図る。

平成20年度は,管理棟校舎(職員室,理科室,PC室,音楽室)の改築が行われ,8月末に新管理棟へ引っ越した。

平成21年度は,「論理的に・生き生きと・伝え合う力の育成~国語科(説明文),英語活動の授業の工夫改善を通して~」の校内研修のテーマを設定した。

平成23年度は、市教育委員会研究指定(国語科)最終年次にあたり、11月に市教育委員会研究指定実践研究発表会(国語科)を開催し、研究の成果を公開した。
平成24年度には、「真喜屋小学校創立118年・源河小統合事業期成会」を立ち上げ、期成会事業を本格的にスタートさせた。
平成25年4月、源河小学校と統合し、「新生」真喜屋小学校となる。7月には、名護市・名護市教育委員会・真喜屋小学校創立118年・源河小学校統合事業期成会共催 源河小学校・真喜屋小学校(源河幼稚園・真喜屋幼稚園)統合・真喜屋小学校創立118周年・体育館落成合同記念式典並びに祝賀会が開催され、300名以上の参加者と共に、源河幼小統合・創立118周年・体育館落成をお祝いした。

公開日:
最終更新日:2015/03/19